久しぶりに実家に遊びに行った日のこと。
両親と3人で、いつものリビングに座っていた。
父が「このドラマ見たかったんだ」と言ってテレビをつけた瞬間、
私は思わず肩をすくめた。
音が、思っていたより大きかった。
我慢できないほどではない。
近所迷惑になるほどでもない。
でも、明らかに“ちょっと大きい”。
その場では何も言わずに過ごしたけれど、
あとで台所に立ったとき、母にそっと聞いてみた。
「いつもこんな感じ?」
母は苦笑いしながら、小さくうなずいた。
そのとき、ふと祖母のことを思い出した。
祖母もテレビの音がとても大きかった。
父も、そんな年齢になったんだなぁ。
なんだか少し、切なくなった。
まだ困りきっているわけではない。
でも、父が「どうせ聞こえない」と笑うたびに、
私は少しだけ不安になる。
耳が遠くなることは、年齢のせいかもしれない。
けれど、聞こえにくさが続くと認知症のリスクにも関係すると聞いたことがある。
今はまだ、大きなテレビ音であっても一緒にいる母も我慢できている。
でも「まだ大丈夫」のうちに、
何かできることがあるのではないか。
そう思いながら、帰り道にスマホで
「高齢者 テレビ 音 大きい」と検索していた。
次は、テレビの音量問題について
どんな対策があるのかを調べてみようと思う。